自身の労働資本による価値はいくらか

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うちの会社では労働生産性という言葉がしょっちゅう飛び交っています。どこも同じかもしれませんね。人件費はコストなので、企業としては払いたくない。だから人を減らして、一人当たりの労働生産性を高めようということです。

今後人口が減り、少しずつ衰退していく日本において、一般労働者の未来はそんなに明るくはありません。私もその一般労働者の一人です。雇われて労働するしかお金を稼ぐことが出来ない普通の人です。

だからこそ、出来るだけ早く資産を貯めて、いつ会社から不必要とされても生きていけるようにしておきたいものです。

日本人は個々永い間低金利が当たり前で、資産が増えることにつれて資産がお金を生むという感覚が失せています。特に私たち30代の世代は、働いて貯金することのみがお金を増やす方法だと思いこんでいます。今後労働者の未来はそこまで明るくないのに、厳しい話です。

一昔間前の世代だと、1億円貯めれば金利で何とかなる!という感覚もあったようです。定期預金で5%~8%ついていた時代ですから、1億円あれば年間500~800万円の金利収入があるわけで、そう思えるのも当然ですよね。

資産による収入 vs 労働による収入

私は現在額面で900~1000万円ぐらいの労働による収入があります。可処分所得で700万円ちょっとでしょうか。この金額で十分貯金しながら暮らしていけています。

では、私が一年間230日ぐらい労働者として働いている金額を、資産による収入で得ようと思えばいくら必要でしょうか。

米国のS&P500 ETFに投資したら平均して年7%の利益が得られると言われておりますが、私はもう少し消極的に見積もっています。あくまで平均だし、投資したタイミングによって大きく差が出るでしょう。私は年間3~4%の利益があれば十分だと考えています。素人投資家がそれ以上望まない方がいい。

では、1億円投資したらどうなるでしょう。年間300~400万円程度、税引き後で240~320万円です。うーん、厳しいですね。1億円を全力投資しても、現在私が労働収入で得られる金額の半分にも満たない。

2億円~2億5000万円ぐらい全力投資して、ようやく現在の労働年収と資産がもたらす収入が釣り合う計算になります。今と同じだけの収入を得ようと思ったら、それぐらいの資産を持たなくてはいけない。

言い方を変えれば、2~3億円S&P500に投資している人は、私という労働者を一人庭に飼っているようなものです。しかも餌も休憩も何も与えずとも、ひたすら文句ひとつ言わず働き続けてくれます。

2億とか3億とかいうととてつもない金額に思えるかもしれませんが、実際それぐらいの資産を持っている人は日本にも山ほどいる。私の親戚に大手証券会社勤務の人がいますが、10億単位の資産を管理している人ばかり相手にしているそうです。

10億って、私の労働力3~4人分ですよ。そう考えると、いかに資産家が強いかわかる。どれだけ労働者が頑張っても、蓄えた資産が数億円を超えた人たちには適わない。

資産家を羨むのではなく、資産家への道を進もう

お金持ちは強い。偉いわけではないけど強い。もうこれは妬んでも僻んでも非難しても意味が無い。幸い私たちは世界有数の自由な先進国で暮らしています。特別な才がある人は起業してオーナーになればいいし、特別な才が無い人は誰かに雇ってもらいながらお金を貯め、投資に回せばいいのです。

短期的には増減するでしょうが、超長期で見たら資産は右肩上がりで増えていくはずです。労働資本によって得た賃金をそのまま消費に回していたら、一生こき使われる人生で終わってしまいます。

若いうちに、労働力の価値が認められているうちに、たくさん働いてたくさん資産を貯め込んでいきましょう。私は50歳を目途にリタイアできるように今必死に蓄えています。

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