※京都総評が試算した「普通の暮らし」(月額)
京都総評が試算した”普通の暮らし”では若者の単身者で1か月24万5000円程かかるから独り暮らしは厳しいということです。普通の暮らしって何でしょうね。モデルケースは25歳で大学卒業後就職して勤続3年、京都市北区在住の単身者だそうです。
言いたいことは、”生活費が足りないから賃金を上げろ!”ということだそうです。
ちなみに私も大学は京都だったので、家賃相場も大体わかります。上記の4万5000円ではそんなにいい部屋は住めないですね。学生かまさに社会人1~3年目の独身が住むレベルのお部屋でしょう。選択としては妥当なところです。
1ヶ月24万円の支出
試算のモデルは25歳で大学卒業後就職して勤続3年、京都市北区在住の単身者。家賃4万1600円で1Kのアパートに住み、食費は男性の場合月4万4千円、女性は月3万5千円。同僚や友人との飲み会、食事は月2回(1回3700円)、恋人や友人との遊興費は月8千円とした。
これらに光熱水道費、通信交通費などを積算。所有率の高かった家財の価格を耐用年数で割り、その月額を加えた。試算の結果、必要額はいずれも税、社会保険料込みで男性は月額24万5785円、女性は24万2735円となった。※京都新聞より引用
月24万円という支出が妥当かどうかは、その人次第ということになります。人によっては少ないでしょうし、人によっては十分な金額です。
私も新人の頃は京都ではありませんが、地方都市で似たようなマンションに住み、収入も月給22万円程でしたが、今ほどのペースとはいかないまでも十分貯金できていましたね。
確かにこの給料でしっかりと社会保険料や税金も納め、家賃補助も無く独り暮らしをするのなら贅沢は出来ないでしょう。欲しいものをあれもこれも買うというわけには行きません。
支出が多いの少ないのというつもりは全くありません。言いたいことは、”収入に応じた支出をしろ!”ということだけです。
なぜに支出ありきで計算が進むのか。普通の暮らしなんて人それぞれ、収入に応じて変わるのだから、月24万円必要なんだから賃金を上げる必要がある!なんて冗談でしょう。今は幸い収入が上がっているので消費もしていますが、私はもっと少ない金額で豊かに暮らせる自信があります。
どうして収入が無いのに外食をすることが前提になっているんですか?どうして収入が無いのに通信費は大手キャリアを使用していなければ辻褄が合わないぐらい計上しているのですか?どうして収入が無いのに冠婚葬祭、プレゼントのお金まで見積もっているんですか?
今の若者は低賃金で朝早くから夜遅くまで働いて、疲れて帰ってきてへとへとな状態で、自炊する時間、自己研鑽する時間も無いのが現状だとコメントしている人もいましたが、なぜに若者は低賃金でブラックな環境で勤務していることが当たり前になっているのでしょう。
定時とは言わないまでも、夜8時頃には帰宅できている人なんか山ほどいますよ。寝るまでに3時間はあるじゃないですか。
そもそも時間があっても、自炊なんかしないだろ?書籍を購入する時間があっても自己研鑽なんかしないだろ?空いた時間で自分を律した生活が出来る人は、そもそも低賃金でブラックな環境にとどまっていません。
収入>支出
簡単なことです。収入を下回る支出で生活する必要があります。ないものはないんです!
月2回は外食しないと死ぬんですか?友達の結婚式はご祝儀を出さないと縁が切れるのですか?お金が無いなら理由を付けていかなければいいでしょう。行かないと途切れる程度の縁であれば仕方がありません。
そして旅行って行かないとダメなんですか?私も大好きなので行きたい気持ちは分かりますが、お金が無いなら仕方が無いでしょう。私も自分の家族の生活を犠牲にしてまで旅行に行きたいなんて思いません。近場の公園で散歩しているだけで十分です。
結婚式も出たい、友人と月2回は外食したい、旅行も行きたい!のなら、他を犠牲にして捻出するしかないでしょう。
それはできないって?では収入を上げましょう。
このご時世給料アップはそんな簡単ではないって?そうかもしれませんね…。
では自己研鑽して頑張っていきましょう。
え?収入を上げるために自己研鑽するためのお金が無いって?
確かにグロービズのMBAもお金かかるし、英会話学校もすごい金額ですもんね。
ではせめて書籍を買ってみたらどうでしょう。グロービズも講義の内容をまとめて出版していますし、英語の本なんかそこら中に売っていますよ。
おっと?上記の生活費では書籍代も捻出するのが厳しいと?確かに1冊2000円以上しますからね。切り詰めた生活ではもったいない気がします。ああ、でも図書館はいかがでしょう。7つの習慣ぐらいメジャーなものなら大抵の図書館は置いてますよ。
英語の参考書なんかたくさんあります。私の家の近くの図書館にはグロービズの書籍も取り揃えていました。もちろん無料ですよ。
え?書籍を読む時間も気力も無いって?
そうですか。では、諦めてください。
全ての人が平等に生活できるわけがない
共産主義、社会主義でもない限り全ての人に同じものが手に入るわけがありません。いつから日本は誰でも豊かに全てのものが与えられる国のように勘違いされたのでしょう。
昔からそうでしょう。一部の武士が農民から搾取していましたし、農民だって一部の地主が田んぼを貸して、必死に働いた人たちに労働対価を払い残りは自分のものにしていました。
労働者と資本家の構造は大きく変わっていないんです。それでも昔に比べたら今はいい時代でしょう。労働者、生涯貧乏と刻印されて生まれてくるわけではありません。衛生的で治安もいいこの国に生まれただけ、本当にありがたいと思いますよ。
今後の労働者の給料が上がらないなんて10年以上前から言われてきたことだし、実際今後も上がらない人は増えるでしょう。日本企業もようやく株主還元の意識が高まってきたので、平均的な労働者の賃金を上げるぐらいなら株主へ積極的に還元するという、株式会社の本来の姿へと向かいつつあります。
何の対策もせずにただ流されて働いて、疑問に思っても調べもしない。空いた時間はテレビばっかり見て、足りないと思ったら政府が悪いと言い出す。
今の生活に無理があるなら、不満があるなら、一回自身の生活を見直して、何かできることが無いか考えましょう。
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