「いただきます」「ごちそうさま」は英語で何て言う?文化の違いと英語表現を解説

英語
スポンサーリンク

日本語でちょっとした一言を英語に訳すとなんというのだろうと思うことはありませんか。

過去にも書きましたが、日本語と英語は相当かけ離れた言語なので、微妙なニュアンスの違いからうまく訳せないという言葉、表現もよくあります。

なぜ英語は日本人にとって難しいのか?言語構造の違いから解説
なぜ日本人にとって英語が難しいのか?それは日本語と英語がまったく異なる構造を持つから。語順・語彙・理解の方法まで、両言語の違いをやさしく解説。英語学習のモヤモヤがスッキリします!

結論から言うと、日本人が毎日使う”いただきます”と”ごちそうさま”に値する表現は、英語にはありません

なんで?と思われるかもしれませんが、無いものは無いのです。これは文化とか宗教的な理由にも繋がってくるでしょう。

 【そもそも】「いただきます」「ごちそうさま」の意味とは?

「いただく」という語の語源は諸説唱えられてきたものの、いまだ定説はない。この語は、元来、人間の「いただき」である頭上に載せる動作を指す普通語であったが、目上の人から物を賜る時に、それを高く掲げ、謹み(つつしみ)や感謝を表現して受け取ったことから、やがて「もらう」「買い受ける」を意味する謙譲語となっていった.

※ウィキペディアより引用

日本人は当たり前のように食事の挨拶としていただきます、ごちそうさまを使いますが、他言語でこれに値する言葉は私の知る主要言語ではないようです。

日本人がいただきます、ごちそうさまという場合、意識、無意識で色んな意味合いが含まれております。

  • 食事の前の挨拶(一人で食べるときも何となく言う)
  • 作り手への感謝(作ってくれてありがとう)
  • 食材への感謝(食材への感謝、生き物の死に対する感謝)
  • 食事をサービスしてくれる人への感謝(店員さんへの感謝)
  • 御馳走してくれる人への感謝(目上の人が支払ってくれる場合など)

 

hachi
hachi

あらためて見ると、いただきますという表現は素晴らしい言葉ですね。

自分のためではなく、作り手や食材、サービスしてくれる人すべてに対して感謝の意を一言で表せられる言葉はいいですね。

これは日本語を母語とする人々の間では共通の認識として使われますが、他言語へ訳すときはちょっとニュアンスが変わります。

 【英語では何て言う?】英語に近い表現とその使い方

英語の場合(おそらく他の言語も)、いただきます、ごちそうさまに代わる言葉の視点は、これからの動作を説明するものでしかなく包括的な感謝の意味合いはありません。

もちろん個別に、ご飯ありがとう!(Thank you for the meal.)などは言えますよ。

  • Let’s eat.(さあ、食べよう)
  • Thank you for the meal.(ご飯ありがとう)
  • I’m full.(おなかいっぱいだ)
  • That was delicious!(美味しかったよ)

表現は色々ありますが、それぞれの動作や感情によって説明をします。日本語のように、癖のように”いただきます”、”ごちそうさま”で全て表現できる便利な言葉はありません。

 【まとめ】「ない」ことを知って、言語の違いを楽しもう

このブログで何度も書いておりますが、日本語と英語は違う言語です。

生活スタイルや文化も違う国の言葉なので、我々が当たり前のように日本語で使っている言葉が、意外と特殊で英語で表現しづらいものはたくさんあります。

もちろん、それは逆も然りです。

hachi
hachi

どちらがいいというわけでは全くなく、違う言語だということを認識して、その違いを楽しみましょう。

英語
スポンサーリンク
hachiをフォローする

コメント