株を買い始めたころは、「配当金生活」、「不労所得」なんて言葉に惹かれて、「俺も節約して資産を蓄え、配当金で悠々自適に暮らしてやるぜ」と考えていましたが、実際のところそんなに甘くはなかったようです。
現在の配当金は年間で円計算で160万円ぐらいです。今年もたくさん買い増ししたので来年には200万円になるでしょう。現在の総株式資産が7000万円ほどなので、税金引かれてこんなもんでしょうね。平均配当率3%ぐらいか。
配当率が1%台のVOOも資産の一部を占めているので、高配当銘柄のみを購入している人に比べたら配当金の手取りは少ないかもしれません。
真のお金持ちは使っても使っても資産が増えていく
資産額だけ見ると7000万円以上保有しているので私も小金持ちレベルには達していますが、やはり「本当のお金持ち」にはほど遠いです。
というか達することはできなさそうです。お金持ちと言ってもレベルはそれぞれですが、私が考えるイメージは下記三つです。
- お金持ちと呼べるほどの資産があるが、資産からの収入だけでは十分に生活できない
- お金持ちと呼べるほどの資産があり、資産からの収入だけで十分に生活ができる
- お金持ちと呼べるほどの資産があり、資産からの収入だけで十分に生活ができ、さらに資産は増えていく
本当のお金持ちって3に属する人ですよね。トップ中のトップの人たちですよ。使っても使っても資産が減るどころか、金利収入だけで使いきれない分がさらに貯まっていく。マルサの女に出てきた名言の「コップから水があふれた状態」というのはこういうことでしょう。
あんた、今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップ置いて、水、貯めてるとするわね。あんた、喉が渇いたからってまだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ? これ最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃダメだよ。いっぱいになって、溢れて、たれてくるやつ……。これを舐めて我慢するの。
※映画マルサの女より
子供の頃にこの映画を観て「なんて汚い奴だ…」と思ったことを明確に覚えていますが、今この言葉を見ると的を得すぎてぞくっとします。何十年も前から知っている人は知っているんだなと。
現実的に考えて使いきれないほどの配当金は手に入らない
私は今30代後半です。一般的な30代よりは多くの資産を持っているでしょうが、それでもたかだか年間200万円弱の配当金収入です。本業も年収1000万円ぐらいは貰いますが、可処分所得で考えたら700万円ぐらいです。生活に困ることは絶対無いけどそんなに贅沢できたものじゃ無い。
今20代前半なら相当希望が持てますが、もうすぐ40になろうという段階でまだこの程度の配当金収入では正直並レベルの投資家で終わりそうです。かといって一発逆転の大化け株を見つけるようなセンスと知識は私にはありません。それは諦めています。
そう考えると、私が描いていた「悠々自適な配当金生活」はもはや軌道修正せざるを得ないでしょう。
いや、無知だから勝手にそんなこと想像していたけど、もともと無理だったんだって(笑)
労働収入+配当収入
幸い今の仕事はそこまでストレスが高くはありません。会社が好調なので個人レベルで少々成績が悪くても追及もありません。
今の環境が続くのであれば、保有している資産がもたらす不労所得に、労働収入を合わせて十分豊かに暮らしていけます。ただし、生活の八割は会社に持っていかれていますけど。
一つだけ確かなことは、描いていた「悠々自適な配当金生活」は達成できなさそうですが、「最悪の状況になった場合でも生活は何とかなる」という状態にはなりつつあるということです。
仕事を辞めて好きなことをやり続けるほどの資産はありませんが、「最低限の生活」はできるだけの収入が既に配当金で得られています。
今後この「最低限の生活」というレベルを、年々積み重ねていく資産により「最低限」のバーを上げていくのが現実的だと感じています。
ほら、月10万の生活、月12万の生活、月15万の生活、月20万の生活…こうやって考えていくと、いきなり「悠々自適な配当金生活を!」と言い出すより現実的だと思うのです。
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