英語と日本語は違う言語であることを理解しよう

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物理的な距離だけではなく、言語間にも距離があります。日本語と英語では相当な距離があり、言語間の違いが学習者を悩ませます。

語源を同じとする言語間(例えばヨーロッパ語族)では、文法や語彙に共通点が多く、学習者にとっては理解しやすいです。

例えば私は英語をある程度理解し、その状態でフランス語を勉強していますが、やはり理解するスピードが違います。

もちろんフランス語にはフランス語の独自のルールが存在していますが、根幹は同じ語族なんですよね。

単数複数の概念、語順、語彙、時制など、共通点が多いので初めて英語を勉強した時のような混乱はありません

hachi
hachi

はじめて英語を勉強し始めたとき、単数複数って何?isとかareとか表記されているのに何でbe動詞っていうの?とか、混乱しまくっていました(笑)

英語と日本語の違い

もはや両言語に共通項を探すことが不可能なぐらい違う言語です。同じように理解しようとする方が無理がある。

日本語と英語の語順の違い

英語を含めたヨーロッパ語族は語順がきっちりしています。どの位置に入るかで主語、目的語が変わるので、語順の自由度は低いです。

He ate an appleという文章を、An apple ate himと入れ替えてしまうと完全に逆になってしまいます。HeとHimで主語と目的語変化がありますし。

そんな簡単なこと分かっているよ!と言われそうですが、英語(ヨーロッパ語族)にとって語順というのは文章の根幹をなす重要な要素の一つなのです。

では日本語はどうでしょうか。基本的にはSOV(主語、目的語、動詞)の順で構成されることが多いですが、日本語は数ある言語の中で語順は比較的自由だと言われています。

理由は”てにをは”と呼ばれる助詞の存在です。これが正しく使われていれば、語順が入れ替わっていても意味は通ります。

日本語の語順で一つ明確なものは、動詞は最後に来るということです。これさえ守られていればその他は相当自由です。例を見てみましょう。

  • 彼はリンゴを食べました
  • リンゴを彼は食べました
  • 彼はリンゴを彼女と食べました
  • 彼は彼女とリンゴを食べました
  • 彼はリンゴを家で食べました
  • 家でリンゴを彼は食べました

上記の場合、「食べました」という動詞さえ最後に来ていればいくらでも変更が可能です。

日本語を扱う我々にとって距離がある英語が難しいと感じるように、外国人にとってもこの”てにをは”は相当理解に時間がかかるようです。

 

hachi
hachi

確かにうまく使えている外国人は少ないですよね。

語彙の違い

今でこそ日本には欧米の文化が入ってきているので、身の回りには英単語が溢れていますが、もともと両言語に共通の語彙はありません。

これね、当たり前のようですが学習者にとってはすごく大変なことなんですよね。

語源が同じの言語を学んでいると、多くの単語に共通のセンスを感じることが出来るので相当覚えやすいです。

言語学習は最終的には単語との戦いになってくるので、少しでも共通項があるかないかで大きく変わってきます。

英語の訳し方

初級~中級の英語参考書に、英語は頭から日本語に訳しながら読めと書いているものがありますが、これは絶対にオススメしません

何でこんな方法が推奨されているのか理解に苦しみます。

hachi
hachi

違う言語なんだから、英語は英語のまま理解しましょう。はじめが肝心です。

  • This software can only be used for your internal use

上記のような受け身の文章があったとします。受け身の文章は特に日本語への直訳が相性悪いですね。

この文章を、このソフトウェア/できる/使われることが/あなたの/内部使用、こんな訳し方をしながら読めっていうのか?

時間があればこの読み方でも理解できるでしょうけど、こんなやり方で癖がついたら長文なんか絶対読めません。

一文がもっと長くなる中級~上級の文章だと、この読み方では全く対応できなくなりますよ。

せっかく英語学習をスタートしようと思った人に、変な癖がついたらどう責任取るんだと腹が立ちます。

違う言語と認識して学習を進めよう

何度も書いていますが、英語は英語のまま理解しましょう。直訳日本語をしていたら、上記のような受け身の文章で間違いなく躓きます

なぜ英語が難しく感じるか、なぜ一生懸命勉強したのに上達しないのかと悩む必要はありません。

 

hachi
hachi

両言語が違いすぎるから!ということなのです

あなたは日本人にとって相当理解しにくい言語にチャレンジしようとしているのです。

逆に英語圏の人にとっても日本語はとてつもなく難しい言語なのです。これは何千年と違う地域で育まれてきた、違う言語同士なのだから仕方がありません。

「何でこうなるんだろう…」と理屈で考えるよりも、「へー、遠く離れた国の言語ではこうなっているんだ」、と違いを楽しむぐらいで学習を進めていきましょう。

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