70歳雇用を企業に努力義務、いつまで働くのか

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政府は5日夕方に開いた未来投資会議(議長・安倍晋三首相)で2019年の成長戦略実行計画案を示した。人口減や高齢化を見据え、70歳までの就業機会確保など多様な就労形態を許容する雇用改革を盛り込んだ。地域経済の基盤となる交通・金融分野の経営統合を促す特例法制定も掲げた。※日経新聞より引用

恐ろしい時代が到来しようとしています。私は今30代後半ですが、黙っていたら我々の世代は70歳まで働くのが当たり前になるようです。70歳ですよ?働きたい人はいいですが、経済的理由で働かざるを得ないというのであれば、辛すぎでしょう。

私の父が今72歳ですが、とっくに引退して今は孫を見ながら幸せそうに生きています。やはり人生の終盤は、高齢者にはこれぐらい穏やかに生きてほしいものです。

”シニアがいつまでも元気でいきいきと働ける社会へ”、こんな感じのスローガンでしょうか。特別なスキルも無い人が、65歳~70歳までで出来る仕事ってどんなことでしょう。極端な肉体労働は無理でしょうし、スキルが無ければ今後のAI時代さらに職は無いでしょう。

私も現在は単なる営業職です。特殊なスキルを備えているわけではないので、65歳を超えて30代の現役世代を付加価値を会社に示す自信は全くありません。

高齢者が酷使される時代

スペシャリティの高いスキルを持ち合わせている人でなければ、60歳以降に生産性の高い仕事が出来るとは思えません。これは高齢者否定ではなく、日本企業型のサラリーマンを務めてきた人たちの多くはスペシャリストではなく、社内の働き方に精通した”何でも屋”だからです

一部のスーパーな人もいるでしょうが、その人たちは政府が企業に努力義務を課そうが課すまいが、周りから求めれて高い報酬で仕事を続ける人達なので、この話の外枠の人です。

多くの人は60歳を超えて吸収力、意欲、体力、知識が備わっている30~40代の現役真っただ中の世代と生産性を競えるわけがありません。

それはそれで全く問題はありません。今まで日本はそういう方々のおかげで上手に発展してきたわけで、むしろ脇目も振らずがむしゃらに働き、日本の成長に大きく貢献して頂いた方々に感謝です。

ただ、今まではそれでよかったとして、これからの時代(我々の時代)は違います。もはや政府がこのままでは社会保障がもたないから、君たちは70歳まで働くことを前提に人生設計を組んでくれよと通達しているわけです。

私が子供のころ(30年前)から日本の少子高齢化について社会の授業で教えていたのに、何の対策もせずずるずると来るとこまで来てしまったわけです。もはや今更仕方がありません。

外国人労働者と高齢者が職を取り合う時代

政府は今後高齢者になる世代には70歳まで働こうと号令を出す一方で、足りない労働力を補うために外国人労働者の受け入れを進めています。

政府は移民ではないと言っていますが、入国して住み始めたら彼らにも権利が生じるわけで、実質移民化していくでしょう。

日本語が多少できなくても、若くて体力と意欲のある外国人労働者と、第一線を退いた65歳以上のシニアが単純労働を取り合う時代が始まろうとしています。”シニアがいつまでも元気でいきいきと働ける社会”なんてまやかしで、実際はそうなっていくでしょう。

家にいても暇だから、人と触れ合うために何かをしたいという高齢者であれば、働くことは間違いなく生きがいになるし、どんどん働けばいいのです。そんな人はそもそも政府に何か言われなくても、ボランティアなりバイトなり何かしているでしょう。

問題は、今まで頑張ってきてもう体力も辛いから休みたいが、金銭的な事情で働かざるを得ない状況に陥った65歳以上です。きついです。もうね、休ませてあげようよ。休もうよ。

まだ猶予は残されている

政府も明日から施行する!とは言っていません。まだ猶予はあります。今現役の世代は、今後日本の社会が確実に縮小し、蓄えが無ければ70歳まで働かなくてはいけなくなることを肝に銘じておくべきです。

既に年金だけでは暮らしていけず、2000万円が不足することも事前通達済みです。事前通達したら何でもありなのかよと思うこともありますが、嘆いても現実は変わりません。無いものは無いのです。

しかし、我々現役世代には安定した給与と、それを投資できるシステムが備わっているではないですか。これからの時代、投資をせずに実質0金利の銀行に預けっぱなしで、数十年全く資産が増えなかった!と後になって気づいても遅いです。

幸いまだ時間は残されています。今のうちから、無理のない範囲で積立投資していきましょう。何とかなると甘い考えを持っていたら、本当に70歳まで働き続けなくてはいけない人生が待っていますよ!

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