資本主義社会で生きていると、「世の中お金で買えないものはない」、「お金で愛までは買えない」など不毛な議論を目にすることがありますが、私は基本的に「お金で買えないものは健康と時間」だと思っています。
こういうことを言うと「金で愛までも買えると思っているのか!」という意見も出てきそうですが、お金で愛までは買えないかもしれないが、お金が無いと愛も買えません。子供のころ比較的低所得層が住むマンションで暮らしていたこともあったせいか、お金が無くて破綻した家族をたくさん見てきました。”ちょっとだけ”じゃなく、”たくさん”ですよ。
お金だけで解決しない問題もあるが、お金が無くて起こる問題も相当多いんですよ。
お金持ち:お金だけで解決できない問題を抱えている。お金で解決できる問題は起こらない
貧乏人:お金だけで解決できない問題を抱えている。お金で解決できる問題も頻発する
どう考えてもお金が無い方が不利でしょう(笑)
お金で時間は買えない
お金持ちでも一文無しでも時間は平等です。いくらつぎ込もうが時間は容赦なく過ぎていきます。お金持ちは自分のやりたいことに自身の行動を集中させ、不必要な雑用(家事など)をお金で解決させることはできますが、それでも24時間経てば次の日になることに変わりはありません。
お金持ちの方が「中身の濃い24時間」を送ることはできますが、貧乏人な人と同じスピードで歳を取ります。
健康もお金で買えない
低所得層の方が高カロリー低栄養な食事を取る傾向にあり、肥満になりやすい、喫煙率が高いとか言われていますが、最終的に病気になるかどうかは体質的なことも大きいです。
お金があった方が食事の選択肢が多くなり健康的と呼ばれている食生活に近い生活を送りやすいのは間違いないでしょうが、こればかりは本人の好みや意思の強さ、体質が大きく関与するので、お金持ちでも貧乏人でも病気する人はするししない人はしない。
そして何より一度健康を害したら「誰もあなたの代わりに病気になってくれない」ということです。お金を積めば最新の医療を受けやすくなるでしょうが、そもそもあらゆる病気は根治療法はなく対処療法をしているに過ぎないので、既存治療に比べて若干成功率が高い程度のものだったりします。
医療に関係ない一般の人はいい病院に行けばすごい治療が行われていると思いがちですが、どうしようもないものはどうしようもないんです
自分の身体を大事にしよう
私も今30代後半。気が付けば健康診断で色々と引っかかるようになってきました。遺伝的なものなのか特に脂質異常が酷く、動脈硬化まっしぐらです。
そして昨月天皇即位の礼の日に、同年代の友人が胆嚢がんで亡くなりました。大してお酒も飲まない35歳の人が、ある日突然体調不良になり末期がんと告知され、ものの5か月で亡くなりました。
上述しましたが誰もあなたの代わりに病気になってくれません。いくらお金を積んでもあなたの身体に起こったことはあなたの身体が解決しなければなりません。
資本主義社会で生きる以上お金は絶対に大切ですが、健康と時間だけはどうにもならないので今のうちから自分の身体をケアしようと思いました。友人の死後、少しずつ食生活やお酒の量を見直しています。
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