私が保有する銘柄(VOO含む)で、圧倒的な負け組にアルトリアグループがあります。
「高配当」、「安定したキャッシュフロー」、「中毒性」、「新規参入の難しさ」、「設備投資の必要性が低い」など、高配当関連のブログを読むとアルトリア(タバコ株)を褒め称える言葉はたくさん見つかります。
配当金を目当てに購入し、ナンピンし続けた結果がこれです。マイナス100万円以上です。先日それなりに損切りしてこれなので、200万円近くの損失を計上してくれています。
これに加え、JTも80万円ぐらいの含み損です。株主優待のカップラーメン何杯分でしょうか
高配当を期待し、無配になったら損切りできるか
「ハイテク株はいずれ暴落します」と言い続けたら、いずれ暴落する日も来るでしょう。では「高配当は無配化します」と言い続けたらどうでしょう。
「50年間増配しているんだから無配になんかなるわけない!」という答えが返ってくるでしょうね。でも無配は無くても減配はありえますし、増配しないこともあるかもしれません。
いずれにしても、期待していたものが崩れた場合、迅速に撤退できるでしょうか。
- 株価の上昇を期待してハイテク株を購入し、下落したら利益確定、損切したらいい
- 配当金を期待して購入し、減配、無配になったら利益確定、損切りしたらいい
どちらも同じ行為ですよ。
ハイテク株でも高配当株でも、期待が外れた場合には「耐え忍ぶ」か「買い増しする」か「撤退する」しか選択肢はありません。
高配当株へ投資しているからと言って、「再投資戦略」という名の下、下落すら「織り込み済みのチャンス!」になるわけではありません。
下落株を買い続けられるのは入金力が高い人だけ
株価が下落し続けても毎月月末には50万円ものお金を入金できる人は、永遠にナンピンできるでしょう。含み損とか含み益とか配当金とか、そんなものに関係なく資産は増えます。
いや、貯金していても増えますけどね。毎月50万円増えて行くなんて、一般人から見たら異次元の世界でしょう
それだけの収入(入金力)があれば、「下落している今こそチャンス!」と言えるでしょう。
しかし、毎月必死に働いて、周りが好きなものを買っている中で節約し、ようやく絞り出した月々10万円を、投資しても投資しても下落していくアルトリアを買い続けるのは容易ではありません。
メンタル病みますよ(笑)
「じゃあ何を買えばいいんだ!下落のリスクはどの銘柄にもあるだろう!」と言われそうですが、その通りです。だから投資は常にリスクがあるのです。高配当だからリスクが軽減されるわけではありません。
しかし、市場平均(S&P500)であれば、下落してもまだ諦めがつきませんか。だって一般投資家が、全体が下がっている中で自分だけが逆行して利益を上げることは難しいでしょう。
もちろん個別株の銘柄選択、投資のタイミングに自信があって、市場平均よりも大きなリターンを得られる方はどんどんやればいいのです。恐らくそういう方は撤退も早い。
撤退の基準を設けず、ただ「連続増配企業だから下がったら買い増す」ということをイメージして今から高配当株を買い増す方がいたら、本当に下がり続けても大丈夫か考えてみてください。アルトリアの5年チャートが参考になります。
それでもスタートする方は応援します。数年の低迷期を抜けて今から反転して、高配当+含み益の黄金銘柄になる可能性も十分あります。そうなったら最高ですよね。
高配当株だからいつ買ってもいい、いくらで買ってもいい、どれだけ買い増ししてもいいというわけではないのです
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