投資を始めたころ、「株をたくさん買って配当金が労働収入と同等になれば、働かなくていいんだ!」と感じて配当金を意識した銘柄を購入してきました。
始めは高配当日本株(商社、製薬、自動車など)を買い、その後は米国株(P&G、コカ・コーラ、アルトリア)にシフトしていきました。
日本株から米国株へシフトした時は日本株を処分しましたが、基本的には毎年買い続けて来たので、年間でもらえる配当金は増える一方でした。
労働収入を配当金でカバーするには相当な時間がかかる
散々リスクを取って購入し続け、やっとの思いで年間200万円弱(税引き後)の配当金を受け取れるようになりました。
そして思ったんです。「労働収入を配当金でカバーするのに一体いくら種銭が必要なんだ?」と。
私は現在の年収が1000万円あり、可処分所得は750万円程でしょうか。もしかしたらこの1~2年で昇格してさらに200万円ぐらい上がるかもしれません。
現在株式資産を5000万円以上保有して、それで200万円程の配当金です。最低でもあと3倍以上の高配当株を購入しないと、現在の労働収入には到達しません。
つまり、2億円以上は持っていないと、配当金が現在の労働収入と同等になることはありません。
現実的じゃないよね…
配当金をどう位置付けるか
配当金が無駄だと言っているわけではありません。労働しながら投資して、得た配当金を生活費の足しにしたり、プチ贅沢を楽しむのであればいいでしょう。
でも盲目的に再投資するのであれば、労働収入が安定しているうちは「高配当」にこだわらなくていいんじゃないかと考え始めています。
配当金を貰ってそのまま横流しをするように再投資するのであれば、そんなに配当金の額にこだわる必要は無いですよね。
確かに配当金を貰って再投資したら、「ただで貰ったお金でさらに投資♪」みたいな気分になるんです。しかも銘柄選びも楽しいし、何より株って買う瞬間が買い物しているような感覚で楽しいんですよね。
これが趣味だというのであれば、それもいいかもしれません。
ブランド物のアイテムを買う代わりに、株を買ってストレスを発散するという目的であれば、高配当株を保有していた方が株を買う頻度が上がりますから。
しかし、私はすでにその段階は終わりました。株を買うことは楽しいですが、「買う行為が目的」の時代は終わっています。
先日銘柄を大きく動かしましたが、売買しないときは何か月も放置していることも増えてきました。
労働収入が無くなるとき、配当金へシフトしたらいい
考え方の一つだと思ってください。
高配当株を買うなと言っているわけではなく、今労働収入が安定している、もしくはまだまだ右肩上がりの働き盛りなのであれば、配当金にこだわった投資をする必要性は低くなると感じています。
どれだけ頑張って高配当を買っても、配当金が今の労働収入に追いつくのには相当な時間がかかる。
もちろん年収や生活レベルは人それぞれなので、200万円(税引き後)で十分暮らしていけるよ!という方は、それでいいでしょう。
ただ私が目指しているのは優雅なリタイア生活なので、200万円程度では全く足りません。
そうなると、現在は配当金より、安定して資産額を増やしてくれるものに投資し、懸命に働き労働収入を高めて、トータルの資産を増やしたい。
大きく資産が増えて、いざ労働を辞めるとなったときに、一気に高配当株(VYM等)へシフトして、そこから初めて年金のように貰い続けてもいいのではないか。
この話は、配当金を横流しで再投資する方に対するものです。配当金をプチ贅沢に使っている人はいいと思います。
もう何年も配当金を意識した投資を行ってきましたが、最近の考えはこんな感じです。
色々と揺れ動いてすみません。凡人が大きなお金を投資すると、こうやって迷っていくと言うことです。何かの参考になれば幸いです。
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