2018年度の語学ビジネスの市場規模は8,866億円だったそうです。すごい金額が動いていますね。さらに今後も市場は拡大してくそうです。
2018年度の語学ビジネス総市場規模(主要14分野合計)は、事業者売上高ベースで前年度比102.3%の8,866億円であった。日本企業のグローバル化が進展、訪日外国人客(インバウンド)の増加、大学入試制度改革、英語教育改革などを背景に、市場では語学の習得ニーズが拡大している。
※株式会社矢野経済研究所様より引用
でも、いくらお金を注ぎ込んでも、最終的に勉強するのは自分自身ですよ。
英語学習にお金を使いだすときりがありませんが、どうせお金を払うなら何が有効か、私の意見を書いていきます。
語学学習にお金を注ぎ込むのは手段であって目的ではない
何かを学習するときにお金を使うのは当然ですし、否定しているわけではありません。
むしろ良質な学校には通った方がいいと思っています。私自身、英語学習にはそれなりにお金を使ってきました。
一番初めに学習をスタートしたきっかけは英会話スクールだし、その後も数多くの参考書、プログラムに手を出しています。
※私の英語学習歴はプロフィールに別記しているのでよければご参照ください
英語力は学習した分だけ伸びるので、どのような手法を取ってもしっかりと消化していけば確実に力はつきます。
何を試してもいいけど、大切なことはしっかりと消化すること。ここを忘れて手段ばかりに拘ると、お金がどんどん消えて行きます
英会話学校は英語力を上げるのに有効か
有効です。ただし、多くの場合高額になります。グループレッスンで1時間あたり3000円程、プライベートレッスンで1時間当たり7000円以上が相場でしょう。
個人が経営しているスクールでなければ、一括で授業料をまとめて支払うところが多いので、何十万円もの初期投資が必要です。
コストパフォーマンスが優れているとは言えませんが、一定の質が担保された外国人講師と話す機会も大切です
ただし、週1回程度だらだらと通っていては、高額な学費を無駄にするだけです。
ここは要注意ですよ。どうしても外人と話すと勉強した気になりますが、たったの1時間です。しかもグループレッスンだと実質10分とかしか話していない。
予習、復習をしっかりしてこそ、プログラムを消化したと言えるのです。金額が高額だからこそ、無駄にしないためにも勉強しましょう。
タイトルで書いた通り、いくらお金を使っても最終的に勉強するのはあなたです。
語学留学は英語力を上げるのに有効か
環境次第です。意味が無いわけではありませんが、日本で勉強できない人が外国に行くことで、より集中して勉強できるでしょうか。
語学留学の場合、渡航費、現地での滞在費、語学学校費用など、相当な金額を使うことになります。
また、実家暮らしであればいいですが、一人暮らしの場合は日本を離れている間も家賃や光熱費などの基本的な料金は支払いっぱなしで渡航することになります。
多くの場合斡旋企業が間に入るので、その企業の儲けもしっかり取られますね。
「語学学習」という目的のためだけに支払う金額としては、相当高額になります。
経験という意味では財産になりますが、単純な学習のためであれば、コストパフォーマンスは最悪です
もし行くのであれば、せめて日本人がいない環境で、「英語のみで生活が必須」なところを選んだ方がいいです(治安は別の話)。
それぐらいの気合を入れて渡航しないと、高額な費用を支払った見返りとしては少ないものになるでしょう。
※語学留学に関しては別記していますので、よければご参照ください
聞き流すだけの高額な英語教材は有効か
不要です。大事なことなので二回書きます。
不要です。
空いた時間に聞き流しのリスニングをすることは重要ですが、メインの学習法ではありません。
高額な〇〇ラーニングなど買わなくても、その辺に売っている音声付きの参考書でもいいし、家で好きな映画のDVDをつけっぱなしにしながら掃除したり料理をしたらいい。
私も学生時代は、食事中に英語字幕を付けながら映画のDVDを何度も見ていました。
聞き流すだけのやつは、ものすごい金額を払って導入するような教材ではありません。
英語力を上げようと思えば、能動的に勉強するしかありません。腹をくくりましょう。
※聞き流す系の教材に関しては別途記載していますので、よければご参照ください。
自宅学習は有効か
有効です。というより、これがメインです!
第二言語を習得するには最低でも2000時間は必要と言われています。
2000時間ですよ?この膨大な時間を確保できるのは、自宅学習しかありません。
屁理屈で図書館とか喫茶店とか言わないでくださいね(笑)
非常に退屈だし苦しい作業になるのは間違いないですが、ベースは自分で籠って学習するしかないのです。
その苦しさから逃れるために、留学や英会話学校に多額のお金を注ぎ込むのは、目的から外れてしまいます。
繰り返しますが、お金を使うなと言っているのではありません。使った分を取り返すために、留学にせよ英会話学校にせよ、自己学習をベースにおいて手段を利用する必要があるのです。
自宅学習における有効な学習法
語学学習は長期戦になるので、一足飛びに上達させようと考えるよりは、飽きずにモチベーションが維持できる学習法を取り入れることを勧めます。
断続的でいいんです。とにかく続けることが大切。
自宅学習でただひたすら文法書や単語帳と格闘することは勧めません。静かな部屋で単語と文法だけ勉強するのは、あまりにも退屈すぎるからです(笑)
時折すごくマニアックな人がいて、それが心地いいというらしいのですが…正直私には理解できない。
初心者の場合は、まず音が大切なので、リスニングの教材から始めるのがいいでしょう。
くどいですが、上述した聞き流すだけの高額教材では無いですよ。2000円程度の書店で売っているものでいいです。
まずはそのCDを何度も聞き、わかる部分だけでも文章で書きだしましょう。分からない単語は絶対に辞書で調べましょう。
文法的に分からないことがあっても、ちょっとぐらいなら飛ばしていいです。あまり初期からこだわり過ぎると、英語が嫌いになってしまいます。
いつかは向き合わないといけないですけど、それは気力が満ちてからでいいです
英語音声を何度も聞いたら、可能な限りナレーターの発音に似せて発声しましょう。同じ文章を何度も声に出して読んでいるうちに、文そのものを覚えるのが理想です。
簡単な文章なら覚えるのに苦労はしないので、繰り返していくうちに知識として定着していきます。
最終的にはそうやって覚えたセンテンスが、会話の時の引き出しとしてストックされていくのです
初心者のうちは能動的に文章を作るのは難しいので、上述した方法で多くの文章をインプットしてください。リスニング、リーディング、スピーキングをカバーできます。
ライティングはもう少しレベルが高いので、ちょっと待ちましょう。
まとめ
どのような方法を試しても、勉強するのは自分自身です。高額なお金を払って代わりに勉強までしてくれたらありがたいのですが、それは不可能でしょう。
高額な金額を支払えばそれだけで一歩進んだ気になるかもしれませんが、実際はプログラムを消化しない限り一歩も進んでいません。
英語学習に大切なお金を投資するのであれば、自分に合う方法で、確実に消化できると思うものに投資しましょう。
手段はどうであれ、勉強した分だけ英語力は伸びます。勉強しなければ、伸びません。シンプルなことです。
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