リスニングとヒアリングの違いに関しては、英語中級者以上で間違える人は少ないでしょうが初級レベルの人や年齢が高めの人に時折認識違いがあります。
受験の時に文法中心で勉強したから、リーディングは出来るんだけどヒアリングは苦手なんだよね
時折英語を聞き取って理解することを表す単語としてヒアリングを使う人がいますが、若干イメージが違います。
もちろん日本語英語として定着しているものなので、英語学習を目指していない人は気にする必要はありません。今後もヒアリングが苦手で行きましょう(笑)
Hearとは
※Oxford 英英辞典より
英単語の細かなニュアンスを知るには英英辞典が一番です。英語圏の人にとっての国語辞典ですからね。読んで理解する英語力が必要なので、初心者にはお勧めできませんが中上級者は時折活用しなくてはいけない場面があるでしょう。
上記の説明文にある通り、Hearとは主に音が聞こえていることを認知している状態を表しています。意味合いとしては聴力的なことですよね。
また、聞くという意味で”何かの知らせ”や、”注意を払う”といった意味もあります。
Hearには音として耳に入るという意味合いが強く、その先の理解するといった意味はありません。
そのことを理解したうえで、英英辞典に出ている例文をいくつか見てみましょう。理解が進みます。
Hearは聴力、耳に入ってくるお知らせなどの意味合いがあるため、Can you hear me?(音量的に聞こえてる?)とは言えますが、Will you hear me?というのは”聴力的に聞こえて頂けますか?”という絶妙に変な意味になります。
ちなみに嫌味としてCan you hear me?(聞いてんのか?)という使い方はします。
Listenとは
※Oxford英英辞典より
Listenは聴覚的に聞こえたものに認識、理解を示す状態を表しています。日本語の傾聴ほど大げさな意味とは限りませんが、方向性は聴覚的に聞こえている状態ではなく、意味を理解することです。
こちらも英英辞典の例文をいくつか見てみましょう。
Hearと違い、単に音が耳に入るということでは無く、そこに認識、理解をもって聞き取ることを指しています。
なので、Hearと違いWill you listen to me?(聞いていただけますか?)という使い方が出来ます。
まとめ
日本語にするとどちらも”聞く”と表記されるので混同しがちですが、HearとListenでは使い方、意味合いが変わってきます。
そうなると、「英語のヒアリングが苦手」という表現に若干違和感を抱くのではないでしょうか。
幅広い知識を得るとともに、時折英英辞典で気になった単語を調べてみると意外なイメージが記載されていることもあって面白いと思いますよ。
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