英語力がある程度ついてきた人が実施するトレーニングとして、シャドーイングはかなり有効です。
集中力が必要で疲れるのですが、継続したら確実に英語力が上がります。
私は早寝早起きで朝6時~7時の1時間を、ウォーキング+シャドーイングの時間にしています
シャドーイングとは
シャドーイング(Shadowing)とは、耳から英語を聞きながら、同時に真似てスピーキングするトレーニングのことです。
慣れないうちは口が追い付かないし難易度が高いと感じますが、長文に拘る必要もないので、初心者でも簡単で短いセンテンスから実施すれば問題ありません。
プロの通訳なども実施している確実に力が付くトレーニングです。継続したら発音も良くなるし、英語をご英語のまま理解する英語脳の醸成にもなります。
どうしても日本語訳を思い浮かべながら英語を読んでしまう人には特におすすめです。シャドーイングしていると日本語など考える余裕もなく、機械的にコピーしていく作業に追われますから(笑)
シャドーイングの実践例
シャドーイングを始めるために難しいものは必要ありません。音声付きの教材であれば何でもいいでしょう。
あまり難しい文章にチャレンジしたら全く歯が立たないと思うので、自身が普段学習しているリスニング教材の、ワンランク下ぐらいのレベルで実施するのがいいです。
まずはテキストを見ないで音声を聞き取り、可能な限り理解します。まだシャドーイング(同時につぶやく)する必要はありません。
何度か聞き、もう分からないと思ったらテキストを見て分からない単語、言い回しなどをしっかりと調べます。
その後もう一度テキストを閉じてリスニングし、内容を聞き取れるようになったらシャドーイング開始です。
恐らく一般的なリスニング教材で話されているネイティブスピーカーのスピードは、リスニングでは理解できてもシャドーイング(自分でつぶやく)するにはすごく早く感じます。とてもついていけません。
スピーカーが早くて口が間に合わなければ、細かいことは気にせず次のセンテンスに移りましょう。あまりにも置いて行かれるようなら一度静止ボタンを押してもいいです。
大切なポイントは、「100%追いかけようとしない」こと。同じセンテンスを何度もシャドーイングしているうちに慣れてくるし、最後まで同じスピードで真似ることが難しいものもあります。
そこで躓かずに、どんどん先に進んでいきましょう。
発音はできる限りお手本に寄せる
私のようなnon-nativeには、一生きれいに英語を発音することは無理でしょう。これは諦めています。
しかし、せっかくシャドーイングするならできる限り発音はお手本に似せましょう。
私も可能な限り似せる努力はしています
100%のネイティブ発音は不可能だけど、80%ぐらいに寄せていくことは可能です。non-nativeであればそれで十分でしょう。
日本人は照れなのか諦めなのか、日本語式英語発音から抜け出せない(抜け出さない)人が多くいます。
英語スクールに来ている人でも一定数存在するのだから、ちょっと問題ありますね。
超高齢者を除いて、アイ シンク サムシング・・・みたいな発音をしている人を見ていると頭が痛くなります。耳で英語聞いてますか?と
シャドーイングにおすすめの参考書
シャドーイングに関するいい資料が無いと思っていたら、つい最近発見しました。私は今これでトレーニングしています。
この資料のいいところは、スティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾスなどの著名人が「実際に行ったスピーチ」をもとに作られており、オリジナルのスピーチが収録されております。
さすがに超一流の人たちのスピーチは内容がすごいなと思いつつ、やはりそれだけではスピードや聞き取りにくさがあるので、アナウンサーによる再集録がされております。
これがありがたいんです
きれいに発音しなおし、ナチュラルスピードに加え、少し遅めのスピードの2段階を用意してくれているため、いちいち巻き戻さなくてもトレーニングできます。
正直、「著名人のスピーチを録音しただけの資材」であれば、今時YouTubeで事足りますが、こちらの参考書は「きれいな発音のネイティブによる再録音」がされているので、十分価値があります。
ただし、難点があり使われている英語アプリ「Langoo」がちょっと使いにくい。というよりなぜかぶちぶちと途切れる。
節約のために私が使っているポンコツ携帯との相性が悪いだけかもしれないが、他の参考書で使っている「audiobook」ではそんなことが無いため、少なくとも何かしらアプリに問題があるのでしょう。
皆様の「ちゃんとした携帯」では大丈夫だと思いますよ(笑)
こちらの参考書は値段の価値は絶対あります。久々にいいものを見つけたと感じています。もうすでに結構読み込んだから、続編出ないかなと願っております。
さいごに
英語学習は長期戦です。シャドーイングにしても一朝一夕で結果が出るはずはありません。
私のシャドーイングは日課のウォーキングに組み込んでいるので続けられています。皆様も何かしら生活に取り入れて勉強していきましょう。
しかし、やり始めたからと言って止めたらだめだとも考えない方がいいです。
飽きたら別の方法を試したらいいし、一度休憩したっていい。
仕事で今すぐ結果を出さなければならないという人を除いて、少しずつ、休憩しながらでもいいので続けていきましょう。
蓄積した知識は簡単には消えないので、断続的に続けても効果はありますよ
コメント
初めまして。いつも楽しくブログを拝読しております。アドバイスがほしくてコメントいたします。
このたび機会があり、英語の勉強を息子(19)と一緒に始めてみることにしました。息子は英検2級にギリギリ受かるレベルで、どちらかと言えば苦手意識があります。僕もほぼ同レベルですが、読むのはややマシ。リスニングはほぼ壊滅です。
どのテキストから取り組もうかと思っていたのですが、僕がリスニングを全く習ったことがない世代ですので、この記事で紹介されておられるテキストを息子と一緒にやってみようかと思うのですが、どうでしょうか? hachiさんのお考えをお聞かせいただければたいへんありがたく存じます。転勤でお忙しいところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
投資トーシロー 様
このような小さなブログにコメントいただきありがとうございます。感謝です。
ご子息と一緒に勉強されるというのは素敵ですね。
さて、ご質問の件ですが、ご子息と同様に英検2級レベルなのであれば、リスニングは短文以上、長文未満(中文というのでしょうか)のものがいいかと思います。
具体的には3~4行程度の英文が記載されているものですね。
現状のレベルですと、記事で紹介しているシャドーイング用の資料では、難易度が高いと感じます。
リーディングがある程度できるようでしたら、本屋に行ってリスニング教材を立ち読みし、「読んで理解できる程度のもの」を選択されることをオススメします。
読んで理解できないものは、間違いなく聞いても理解できません。辞書が無くても、凡そ読んで理解できる参考書で一度試してみることいいと思います。
参考になれば幸いです。
早々にご教示いただきありがとうございました!
なるほど、「読んで理解できないものは聞いても理解できない」。
ということは、僕が今すべきは
①いまの読む力に応じたリスニングの練習
②読む力の向上の勉強
の両にらみ作戦でしょうか。
ちょっとワクワクします。
hachiさんが別の記事で書いておられたように、結局は勉強量(時間)がものをいう世界のようですし、せっかくだしTOEIC公式の対策問題集を使って勉強してみようと思います。
頑張ってみます。
また分からないことがあれば教えていただければ幸いです。
hachiさんのブログ、僕は以前からファンです。
手を抜かずにお仕事しておられるhachiさんのご様子にはただただ尊敬しかありませんし、投資についても、インデックスに変更された際の思い切りの良さに感服しました。
ときおり示されるユーモアのセンスも好きです。
今後の記事も楽しみにしております。
投資トーシロー様
①いまの読む力に応じたリスニングの練習
②読む力の向上の勉強
それでいいかと思います。いずれにせよ長期戦になるので、少し実施して継続できなくても、「やっぱり無理だった」と思わないことです。
断続的に続けても前には進むので、学習しない時期があってもいいかと思います。
私は朝のウォーキング+シャドーイングをしばらく続けていましたが、今仕事内容が変わり少し余裕がなくなり、ウォーキング+考え事になっています(笑)
また時々訪問いただければ幸いです。