全員が平等にお金持ちにはなれない

ニュースを見れば野党が日本における格差がどうとか騒いでおりますが、そもそも「格差」の定義って何でしょうね。本当に格差の無い社会は共産主義しかありえないし、いまだ真の共産主義を実現した国はありません。

そういう意味では日本共産党が格差是正を叫ぶのは彼らの理念に基づくものなので理解はできますが（同意はしません）、資本主義社会に生きているその他の野党が格差是正と叫ぶのはよくわかりません。

 

私は格差容認派なので国会議員を務めるような能力のある人間はたくさん貰って当然だと思うが、格差是正を叫ぶ国会議員の理論だと能力のある人たちからもっと搾り取らないと行けなくなるだろう。そうなると能力のある彼らからもたくさん取らなければならない。

え？国会議員として格差是正の使命を全うするための費用であって、決して私利私欲では無いって？いや、一流企業の重役たちも、世の中をより便利に、人々をより健康にするための使命があって努力しているのであって、私利私欲で働いているとは限りませんよ。

資本主義社会で格差は無くならない

雇用者と労働者がいる限り格差が出来て当たり前です。なぜ雇用者と労働者が同じ収入で生きていかねばならないのか。「格差是正」は連呼するには心地いい響きなのでしょうが、本当に格差が無くなるなんて夢見る方がおかしいです。

そもそもこの世の中全員が平等なんて思う方が間違いです。生まれながらにして大きな土地を相続することが決まっている人、官僚一族の下に生まれた人、鳩山さんみたいに莫大な遺産を貰える人、格差があって当たり前なのです。それが「生まれながらの格差」で問題だと思うのなら、そもそも議員の世襲制を何とかしてからいいましょう。

100億円の財源を貧困層に配るのか、優秀な人に託すのか

経済的な格差を叫ぶ前に、持っている能力の格差も叫んだ方がいい。賃金的な格差ばかり叫んでいるけど、「あいつらは能力が高いんだ！俺たちは能力が低いんだ！この格差を是正しろ！」というデモもしてみたらどうでしょう。虚しくなりますね。

 

例えば100億円の財源があったとして、それを貧困層にばら撒くことを考えたとします。手っ取り早く現金で渡しましょうか。

一般人は何をしますか？おおかたローンの返済、飲み食い、旅行、ブランド品の購入など、一瞬で消費するでしょう。そして知識もスキルも何も残らない。

消費したらまだ景気に還元されるだけましです。貰ったお金をそのまま貯金する人もいるでしょう。ばら撒いたお金が銀行に死に金として眠るだけです。最悪の使い道ですね。

それなら能力のある人に100億円託して、事業を起こすなり投資させたりする方がマシでしょう。もしかしたら失敗して無駄になるかもしれませんが、成功したら継続的に収益と雇用を生み出します。

凡人はまじめに働き、節約して投資する

繰り返しますが、凡人には私も含まれています。

凡人だからこそ、懸命に働き節約し蓄える。一昔前は定期預金でも利率が6%とかあった時代なので、「凡人は懸命に働き節約して貯金する」でよかったのですが、ご存知の通りの低金利です。

これからは「凡人は懸命に働き節約して投資する」です。もちろん才覚があり自身で事業を起こせる人、社内の出世競争を勝ち抜いて年収2000万円以上の高額所得者を目指せる人は投資や節約なんかしなくてもいいでしょう。

しかし一般的な能力の持ち主で、親から大きな資産を受け継げなかった人で、さらに「お金持ちになりたい人」は、懸命に働いて節約して投資するしかありません。

今が楽しいしお金持ちなんか興味ないという人は、それでいいでしょう。全員が平等にお金持ちになれる社会ではありません。生き方はそれぞれなので、何の問題も無いでしょう。

私は凡人ですがお金持ちになりたいので、今日も懸命に働き、節約して投資しています。最近はお弁当と水筒持参なので平日お財布を出すことが無くなりました。低燃費な生き物と化しています。

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