TOEICのスコアで英語力を測定してみる

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TOEICは英検と違って、どのレベルに属する人も同じ条件で同じ試験を受けます。そして合否ではなく、0点~990点満点のスコアで自身の英語力を測るテストです。

TOEICを受験する一つのメリットは、合否ではないため自身の実力を細かくチェックしやすいし、前回、前々回と比較して何点伸びたか(落ちたか)が分かります。

hachi
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英検だと1級合格を目指して何度も落ちている人が、前回より伸びているかどうか分かりにくいですよね。

年間受験者数が300万人を突破して、就活の面接でのインパクトや、企業の昇格条件にもなってきているTOEICですが、いったいどれぐらいのスコアを英語力が高いと言えるのでしょうか

今回の内容は、大手の英語学校に記載されている内容の転載ではなく、ゼロレベルから英語学習をスタートした管理人hachiの経験と、英語学習仲間と話し合って実感している感覚を書いていきます。

多分こっちの方が正しいと思うなー(笑)

TOEIC 0点~350点レベル

大前提として、TOEICは3択~4択のマークシート方式なので、0点はまずありえません。

 

hachi
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意図的に取れるかもしれませんが、その方は満点を取れる人です(笑) 

私の会社でも定期的に、そして強制的にTOEICを受けさせられますが、本当に本当に英語が苦手な方だと270点ぐらいを取っています。

このレベルの方々は正直英語は全く理解できていません。

リスニングもPart1の写真問題にちらほらと分かる可能性がある問題がある、Part2の2者間の受け答えに少し理解できる単語が出ている…程度でしょう。

2016年よりTOEIC L&Rに変更されてから、初心者でも比較的解きやすかったPart1の写真問題も減りましたし、Part2も明らかな間違いとして消去できる選択肢が無くなっています。

あれ?これも正解になりえる…?と感じるものが増えていますね。

リーディングも全体を通せばこのレベルの英語力の人でも解ける問題がいくつか散りばめられていますが、ボリュームが多すぎて簡単な問題を探すことが難しくなっています。

あまりにもボリュームが多いので、英語初心者は初めから諦めてしまう傾向にあるのでいくら優しい問題が後半に含まれていても辿り着きません。

そういう意味で3、50点以下の点数を取る方にとっては、TOEICの2時間は苦痛でしかないでしょう。

うちの会社のオジサンも、ほぼやる気なくただ座っているだけという感じです。

 

hachi
hachi

そんな人にまで受けさせなくていいのにね。お互いの時間、経費の無駄ですよ。

TOEIC 350点~550点レベル

全くの当てずっぽう、鉛筆サイコロから抜け出したレベルです。

リスニングパートで少し点数が上がってきていますが、リーディングはまだまだ理解できておらず、多すぎるボリュームに圧倒されているレベルです。リーディングパートを最後まで読み切ることはできないでしょう。

実用レベルの話で言うと、簡単な会話なら細かいことは無視して理解できるでしょう。

ネイティブが英語でゆっくり話して、身振り手振りを交えながら説明すれば意外と理解が出来ることを実感できるレベルです。

ただし、自分から能動的に何か文章を作る(会話する)のはまだ難しく、知っている英単語の羅列にて意思表示をすることになると思います。

TOEIC 550点~700点レベル

550点と700点では履歴書等に書くのにインパクトは全然違いますが、650点ぐらいだと前後100点近くぶれることもよくあるので、実は同程度のレベルの人が混ざりあう水準です。

600~700点弱をうろついている人はたくさんいます。この辺りから英語を英語として理解が出来始めている頃です

英語力としては、少し長めの文章でも、ゆっくり話す、読めば理解できます。

リスニングパートも今まで全く分からなかったところが、少なくとも何がテーマになっているか、問われているところは何かは分かってくるレベルです。

ちなみに700点を取る人の内訳は、リスニング380点、リーディング320点ぐらいが多いでしょう。少しずつリスニングで分かることが増えている証拠です。

自分で会話をする際も、今までは単語の羅列ばかりでしたが少しずつ文章を話せるようになってきます。

頭に定着している文章のストック、レパートリーも増えているので、うまく相手との会話が弾めばネイティブとしっかりディスカッションできているような気がすることもあるでしょう。

 

hachi
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「あ、私、英語喋ってかっこいい?」と実感できるレベルです(笑)

ところで、時折このレベルの英語力にも関わらず、going toを”gonna”, want toを”wanna”と発音する人がいますが、その後何も文章が続けられないうえにネイティブも切り返しでgottaなどを連発されると、本気で分からないのでやめた方がいいです。

ネイティブの会話スピードをなめてはいけません。彼らが”wanna”,”gonna”を使うのは無理やり使っているのではなく、本当にそれぐらいのスピードで話しているからです。かっこいいからと無理に省略するのはやめましょう。

TOEIC 700点~800点レベル

このレベルまでくると履歴書に書いてあればそれなりに目を引きます。

特に英語をあまり知らない人事の人が見ると、「こいつは英語が出来るやつだ!」と思ってくれるかもしれません(笑)

一通りの基礎的な文法も身についていますし、辞書さえあれば長文も読めるようになっているレベルなので間違いではないのですが、年配の方で英語が分からない人から見ると、700点も900点も”英語の達人”みたいに見えるようなので気を付けたほうがいいです

hachi
hachi

700点、800点、900点では英語力が全く違います

自分で文章が作れる、文法的に正しいか間違っているかも判断がついてくる頃ですが、少し難しい構文になると文法に不安が残ります。

あるあるですが、自分で会話した文章が喋った瞬間に間違いだったと気付いて言い直すことが増えます。

ここで間違うのが怖いからと言って怯んだらダメです!間違って何が悪い!むしろ自分の英語を自分で添削できるぐらい理解できるようになったんだ!と自分を褒めてあげましょう。

TOEIC 800点~880点レベル

凡その目安で点数を刻んでいますが、800点~900点と100点刻みに出来なかったんですよね。

この辺りからは周りから大雑把に”800点台”と括られてしまいますが、当人からしたら30点、40点あげるのにどれだけ苦労するかという話です

1年頑張って50点上がるかどうか…という世界に突入し始めています。実際私も800点から900点を突破するのに2年かかっていますからね。

ここまでくると得意分野、苦手分野というのも出始めています。語彙力が高い人、読解力が高い人(これは語彙力にも比例する)、リスニング力が高い人、それぞれ得意なところで点数を稼ぎつつ、苦手な部分を補っていく必要があります。

人によってはこの段階からリスニング満点かそれに近い点数を稼いでいる人もいます。

 

hachi
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言い換えればリーディングに難があるわけですが(笑)

大手のサイトを見ていると、この点数辺りからビジネスで本格的に英語を使って活躍できます!と書いていますが、それは少し疑問があります

もちろん相当英語が得意な部類に入るので、候補にはなるでしょうが海外とのビジネスを折衝していくにはまだ物足りなさがあります。

これはTOEICの試験形式の落とし穴でもあるのですが、能動的に活用する力を測るパートがなく、全てリスニング、リーディングという受け身の試験であるということ。

読んだら分かる、聞いたら分かるレベルから、相手に伝えることが出来るレベルに上がるには、もう少しトレーニングが必要です。

英語が読めるけど書けない理由を教えます
英語が読めるのに話せない、聞き取れるのに話せない、それはなぜでしょうか。漢字に例えると分かりやすいです。「薔薇」は読むことが出来ても書ける人は少ないですよね。つまり知識が定着していないからなのです。

※リーディングとライティングの難易度の違いについては、別記しているのでご参照ください。

TOEIC 880点~950点レベル

この辺りになるとネイティブと近くなり、ビジネス、政治など幅広いテーマについて深いディスカッションが出来るように…なりません(笑)

そう書いてあるサイトが多いですし、TOEICの公式見解でも同じようなことが書かれています。

しかし、残念ながらそこまでの実力ではありません。私も人のことは言えず、TOEIC950点以上取得しますが、まだまだそのレベルではありません。

周辺に満点の人がいますが、そのレベルまで行くと語彙力も相当高く、リスニングもほぼノーミスでクリアしているので、彼らとの実力の差は歴然としていると感じます。

hachi
hachi

偉そうなことを書いていますが、私には満点は厳しい

TOEIC 950点~満点レベル

どのような試験でも、80点から10点あげるのと、90点から10点あげる(満点)のとでは大きくレベルが変わります。同じことがTOEICでも言えます。

TOEICは比較的簡単な内容をとにかく速いスピードで答えを見つけていくという作業になり、実際のビジネスで求められるスキルを測るのに適しているといえますが、満点レベルとなるとスピードはもちろん、精度も、知識も備えていかなくてはいけません。

TOEICに出てくる単語は簡単なものが多いですが、満点を取るためにはそれぞれの単語が持つ微妙なニュアンスの違い、同義語の扱い方など、相当深いレベルまで知っていないと取れないようになっています。

実際私の周りにいる満点君は、ハーフのネイティブか単語帳に噛り付いて努力し続けている人のどちらかです

hachi
hachi

英語の試験で最後に立ちはだかるのは語彙力です…

このレベルの方々は本当にビジネスで活躍できるレベルだと感じます。上記でTOEICは受動的な試験だと書きましたが、それもこのレベルになると関係なくなります。膨大な知識が無いと解けないよう運営側が工夫しているからです。

大手のサイトを見ていると900点以上を一括りにしているし、点数だけを傍から見ると900点も990点も大差ないように感じますが、実際そこには何年かかっても埋められないほどの実力差があると見るべきです。

私は正直このレベルに達する自信はありません。

さいごに

私はゼロレベルから英語学習をスタートをして、現在950点程度をアベレージで取れるところまで来ています。受けてはいませんがもとは300点台のレベルでしたでしょう。

700点を初めて取得してから周りが「すごい!」と言ってくれる割には自分の実力が全然高くないことを感じていたり、900点を超えた今でも力不足だと感じることも多々あります。

しかし、TOEICは学習し続ければ確実に点数が上がっていく試験なので、自身のモチベーション向上のためや、過去に歩んできた足跡を残すためにも定期的な受験をオススメします。

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